18 Jul 2017

日本語訛りの英語を直す方法 その2
日本語訛りの英語の原因には以下のものが考えられます。
- 母音を付加して発音してしまう
- リズムが強勢拍リズムではない
- 子音を発音する際の呼気が弱い
- 英語の子音、母音の発音ができない
今回は3つ目の、「子音を発音する際の呼気が弱い」について説明します。
呼気を勢いよく出す
日本人の英語発音の特徴の一つに子音の発音が弱いというものがあります。これも日本語の発音の特徴による癖の一つです。
音素には母音と子音、半母音があります。日本語では子音と母音とセットで1音を構成することがほとんでであり、多くの場合、母音の方を強く発音します。視覚的に表すと
「か」=ka のような感じです。
はっきり話す、大きな声で話すというと、ほとんどの日本語話者は母音産生時の声量を大きくします。それは母音が有声音であるため、声量を大きくしやすいということもあります。
一方、英語では子音を強く発音することを求められます。視覚的に表すと
Ka のような感じです。
日本語は子音と母音を分けて考える習慣がないため、子音を強くするということが難しくなっています。子音と母音で1音と認識しているからです。
有声子音と無声子音
さらに、子音には有声子音と無声子音があります。
有声子音はb,m,d,n,g,d,dz,rなどです。無声子音はp,t,k,s,ts,hなどです。この無声子音が曲者なのです。無声子音、つまり声帯振動を伴わせず、声は出しません。呼気のみです。無声子音を強く発音するということは、呼気を強く出すということです。口の前に手のひらをかざして日本語の「さしすせそ」を発音してみると、ふんわり息が当たりますが、英語の/sa//su//se//so/をsに意識して呼気を強くして発音すると、鋭い息が当たります。というか、鋭い息が当たるように言ってみてください。手の平に勢いよく息が当たるくらいに呼気を強く出すのがコツになります。この時、決して母音の声量を大きくしてはいけません。有声子音は呼気+声を強く出します。日本語と対比するためにsに母音をつけましたが、本来発音の練習をする際には子音のみで練習します。母音をつけず、子音のみで呼気を強くして産生できるように練習しましょう。
子音発音時の呼気を強く出すだけで、ずいぶん日本語訛りの英語が緩和されると思います。
まとめ
子音産生時に呼気を強く発音するだけで日本語訛りが薄まります。
子音>母音で発音しましょう。慣れるまではとても疲れます。疲れてくると子音の発音が弱くなってくるのが自分でもわかります。まずは音素から、次に単語、短文へと、音読から自由会話へと徐々にステップアップしていくことが肝要です。
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