11 Jul 2017

日本語訛りの英語を直す方法
日本人の英語は訛りが強いと言われています。
日本語訛りの原因
- 母音を付加して発音してしまう
- リズムが強勢拍リズムではない
- 英語の子音、母音の発音ができない
- 子音を発音する際の呼気が弱い
他にもありますが、最も日本語訛りの英語たらしめているのは上記4つでしょう。
母音を付加して発音してしまう
日本語の音節の種類は112ありますが、原則的に基本5母音「アイウエオ」以外の音節は子音+母音で発音します。つまり、「か」は/k/+/a/の2音素の組み合わせということです。ほぼ全ての音は子音+母音からなっています。「す」は/s/+/u/、「て」は/t/+/e/のように。
一方、英語は子音+母音+子音の組み合わせが基本で、例えば「hit」は/h/+/i/+/t/の3音素の組み合わせになります。最後の/t/に母音は付きません。ですが、日本人は子音には母音をくっつけるという癖が身についているため、tに母音oを付けて、/hitto/と言ってしまいます。
例えば、「street」は本来は/stri:t/と母音は1つしかなく、1音節ですが、日本人はsにもtにも最後のtにも母音をくっつけて発音してしまい、/sutori:to/と4音節で発音してしまいます。これが日本語訛りと言われる大きな特徴であり、ネイティヴに伝わらなくなってしまうのです。
日本語はモーラ(拍)言語
さらに、日本語はモーラ(拍)言語と言われるように、ざっくり言うと1拍につき1音(かな一文字)のリズムで話します。「お菓子」では、「お」「か」「し」が同じ長さ、間隔で発音されます。決して「おかーし」や「おーかし」にはなりませんし、「くーつした」や「くつーしーた」ではなく「く・つ・し・た」と均等な間隔、音の長さで発音されます。これを、英語を話す際にも適応させてしまうのです。
英語は強勢拍リズム言語
英語は強勢拍リズムと言われ、日本語のリズムの単位は一音1拍でしたが、英語のリズムの単位は強勢アクセントから強勢アクセントまでの間隔が単位になります。その単位の中に複数の単語(音素)を詰め込むことになりますから、それぞれの音韻の持続時間は日本語のように一定ではありません。
例えば、Hard to say I’m sorry. の場合、
♩ ♩ ♩
Hard to say I’m sorry
となり、1間隔あたりの音節数が異なります。
日本語だと、
♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩
す な お に な れ な く て
となり、一音が均等な間隔で発音されます。
このように音節の捉え方やリズムが異なることを理解して、まずは子音に不要な母音をくっつけないで発音するだけでも随分与える印象は違うと思います。不要な母音を取れば自ずとリズムが変わります。
まとめ
日本語話者はついつい子音に不要な母音をくっつけて、1拍テンポで話してしまうことが、日本語訛りと言われる原因です。まずは不要な母音は発音しないということが重要です。そのためには子音単独で聞き取れ、発音できることが重要です。
次は発音の練習の観点から日本語訛りを見ていきたいと思います。
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