アラフィフの奮闘

短期語学留学者の特徴と傾向

フィリピンに短期語学留学に来る人たちの特徴と傾向とは?

フィリピンには毎年多くの留学生が訪れます。その年代は様々。その理由も様々。

私が語学学校で出会った人たちに限られますが、その特徴と傾向をまとめました。この中に短期留学を成功させる鍵が隠されています。

大学生、高校生

夏休みなどの長期休暇を利用して短期語学留学をしている人が圧倒的に多くみられました。4週間から8週間の留学です。

私が出会った学生には具体的な目標を持って来ている人はごく稀で、英語が喋れるようになれればなーくらいの感じが多く、セブ島でのレジャー半分、勉強半分の生活を送っていました。朝のグループレッスンに遅刻するのは当たり前、欠席も多い。ナイトクラスなんて出てくるわけもなく、いつも日本人とつるんで、遊びに行く話ばかり。休み時間も予習、復習しないで日本語を喋ってばかり。宿題もせずにレッスンに臨む。これでは英語が上達するはずがありません。

卒業式でスピーチをするのですが、これが本当に2ヶ月も勉強した人の英語だろうかとびっくりします。もちろん、レベルも入学した時と変わっていない。高い留学費用を出している親御さんが気の毒に思います。自分のバイト代かもしれませんが。

一方で、少数ですが短期間でも成果をあげる学生もいて、その人たちに共通しているのは具体的な目標があるということ。TOEICで目標点があるとか、海外の大学に行くために勉強しているとか、就職先で英会話が必要とされているとか。

多くの学生は短期留学を楽しかったという思い出以上に、その後の生活に活かせている人は少ないようです。

目標のTOEICスコアを獲得できるまで向上した人の中には有利に就職活動を進めている人もいます。

社会人

働いている人が超短期の休みを利用して参加している例もありました。このグループは目的が明確な人たちが多く、思い出づくりや楽しみとして参加しているわけではないため、勉強に対する姿勢が違います。時間も限られているため、空いた時間も予習、復習にあて、積極的に海外の学生と友達になり、常に英語を話す環境を作る努力をします。仕事に特化した内容の英語学習を選択します。日本に戻って英語でレクチャーしたりディスカッションしたりすることを想定しているからです。

じゃあ、勉強だけかと言われると、やはりそこは大人なのでメリハリをつけて週末は飲みに行ったり、映画を見に行ったり息抜きをします。ただ、学生のようにダイビングの免許を取りに行くとか小旅行に出かけるということはしない人が多いです。

このグループはたとえ短期であっても何かしらの成果を出していることが多く、その後の仕事に活用できている人が多い傾向があります。もともと仕事で英語を少なからず使う環境にあったからということも言えますが。

休職中

仕事を辞めて、次の仕事につくまでの休職期間を利用して語学留学をする人も多くいます。働き始めるとなかなかまとまった休暇が取れず、留学なんて無理!ということが多いので、退職した時がチャンスとばかりにやって来る人がいます。あわよくば次の仕事では英語を使った仕事を、もしくは就職に少しでも有利に働けばと考える人もいます。

現実には短期留学では仕事で使えるほどの英会話能力を獲得できるのは困難であり、結局は英語を使わなくても良い仕事につく人が多数です。

ワーキングホリデー

これからワーキングホリデーに行く人、ワーキングホリデーを1年終えて、2年目を迎えるまでにブラッシュアップしたい人もいます。

英語ができるか否かで向こうでの生活や仕事が大きく影響されるので、当然の行動だと思います。ただ彼らの勉強態度を見ていると、ワーキングホリデーで大金を使う上に、語学留学にもお金を使って学びに来ているという割には真剣味が足りず残念な思いがします。

ワーキングホリデーを1年経験し、2年目を迎えるにあたり英語能力を上げて臨みたいという人がいました。全然話せずにワーキングホリデーに参加したので、仕事は農場の仕事か日本レストランの皿洗いしかなかったので、次はもっと良い仕事に就きたいとの希望でした。入学式のスピーチを聞きました。ワーキングホリデーの噂はよく聞きます。噂は本当でした。ほとんど話せない。オーストラリアに1年いても話せないのだなと思いました。2年目に向けてブラッシュアップはとても良いことだと思います。なのに、結局は日本人やワーキングホリデー予定者とつるみ英語を話さない。結局ワーキングホリデーの1年と同じことをしているのです。勿体無いことです。

もちろん全員ではなく、私が仲良くなった学生はEnglish only Policyに参加し英語のみを話すことを課していました。その彼はその後カナダにワーキングホリデーに行き、充実した生活を送っていました。

シニア、主婦

少数ですが、定年後の方や主婦の方もいました。彼らは基本的に楽しみとして来ているので、自分たちのペースで楽しんで英語を学習していました。全く話せない方から、仕事で海外出張にバリバリ出かけてた方まで様々。英語を学びたい、楽しみたいというモチベーションのみで来ているので、本当に生活も学習も楽しんでいるという人が多く、話題も豊富で一緒にいて楽しかったです。結婚20周年の記念に旦那さんから語学留学をプレゼントしてもらったという方もいました。

彼らは楽しむことが目的なのでそれを十分に実践しているのでこれはこれで良いのではないかと思いました。

まとめ

あくまでも個人的見解でグループに分け特徴と傾向を述べてみました。あくまでも私が出会った留学生の中での個人的な感想です。ごめんなさい。決して批難しているわけではないのですが、そのように感じられたらごめんなさい。あくまでも語学留学で何をするか何を得るかは個人の自由で自己責任。私が批判するものではないのですが、勉強しに来たのならちゃんと勉強しろよーという私の思いが出てしまってます。

語学留学を成功させるか否かはどれだけ具体的な目標を持つことができてそれに向かって行動できるかに尽きるのではないでしょうか。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

profile

こんにちは。きょんです。

言語障害学を専門としています。

いい大人になって、認知機能も怪しくなってきたのに、留学への憧れが捨てきれず、無謀にも英語学習を再開しました。

短期留学や渡航準備、英語学習など綴ってまいります。

最近のコメント